「ボイタはね・・・トラウマになることがあるんですよ・・・」
この言葉は、たしか娘が一歳になったばかりの頃、ボバースアプローチによる治療を専門としていた理学療法士さんに言われた言葉です。
この時期、うちの家族は2つの病院に通っていて、それぞれの病院で異なるアプローチ(ボバースとボイタ法)のリハビリを行っていました。
実はこの言葉が、ずっと心に引っ掛かっていました。
娘がボイタ法のリハビリをしていたのは、3歳くらいまでですが、もしかしたら今、トラウマが残っているのか・・・
いつの間にか小学生になってしまった娘に、それとなく訊いてみました。
父「ことちゃん、昔ボイタ法っていう、身体のツボみたいなところを押す体操してたの覚えてる?めちゃめちゃ泣いてたんだけど・・・」
娘「ぽいた?なにそれ?全然覚えてないよ。」
父「女の先生が多かったんだ。ぎやあぁぁー!!パパー!!って泣き叫んでたよ・・・」
娘「女の先生がいたのは覚えてるけど、顔は全然覚えてないし、泣いたことも覚えてないよ。」
父「そっか・・・ちなみにリハビリの帰りにパパとタコ焼き食べたのは覚えてる?」
娘「それは覚えてるよー。」
今の娘にトラウマ(心の傷)はないようです。
トラウマが残っているのは僕の方でしたね・・・(笑)
娘の障害を知って深く傷つき、藁にもすがる思いでボイタ法を選択していた当時、あの言葉は鋭く心に突き刺さりました。
でも、もう忘れよう。
娘はなんともないから。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。